① 知る — 撮影のコツ
いつもの帰り道が、
撮りごろになる。
構図と光の読み方を、やさしく解説します。ここに書いたことは、そのまま「撮りごろ」アプリのガイドに入っています。
フィボナッチ螺旋(黄金螺旋)
渦を巻きながら小さくなっていく曲線です。写真に重ねると、見る人の視線が螺旋の外側から中心へ自然に流れていきます。
向きは4方向あります。被写体が画面のどちら側にいるかで、螺旋を回して合わせます。
φグリッド・三分割法
画面をタテヨコに分ける線です。4つの交点(パワーポイント)のどれかに主役を置くと、真ん中に置くより落ち着いた、見やすい絵になります。
三分割法は等分、φグリッドは黄金比で少し中心寄り。どちらも狙いは同じで、φの方がやや自然な収まりになります。
光の時間を読む
同じ場所でも、時間で写真はまったく変わります。
ゴールデンアワー
太陽が地平線の少し下〜少し上(-4°〜+6°)。暖かい斜めの光で、影が長く、立体感が出ます。人物も風景もいちばん美しい時間。
ブルーアワー
日の出前・日の入り後(-6°〜-4°)。空が深い青に沈み、街灯や窓の光と明るさが釣り合います。夜景・街の撮影に最適。
影を読む
太陽が低いほど影は長くなります。順光は色が出て、逆光は輪郭が光り、サイド光は凹凸が出ます。
現地入りの逆算: ゴールデンアワーは短く、あっという間に終わります。日の出・日の入りの時刻から逆算して、30分〜1時間前には現地に立ち、三脚と構図を決めておくのが鉄則です。
月と天の川を狙う
月
月は日ごとに出る時刻と方角が変わります。満月に近いほど夜の風景を明るく照らしますが、そのぶん星は見えにくくなります。
天の川
写真で主役になるのは、いちばん濃く見える銀河中心(コア)です。日本では春〜夏の夜、南の低い空に現れます。
① 空が十分に暗い(薄明が終わっている)
② コアが地平線より高く上がっている
③ 月が細い、または沈んでいる
さらに街の明かりが少ない場所へ。この「暗さ・高さ・月」の重なりが、天の川撮影のすべてです。
流星群と惑星を狙う
流星群
流れ星は空のあちこちに現れますが、光跡を延ばすと1点(放射点)に集まります。そのため放射点そのものを狙うと光跡は短く写り、そこから30〜50°離した空を撮ると長く伸びた光跡になります。
① 極大(いちばん数が増える時)の前後1〜2日
② 放射点が地平線から十分に高い
③ 月が細い、または沈んでいる
いちばんの敵は月あかりです。満月の夜は、流れている数は同じでも見える数がぐっと減ります。夜半に月が沈む日なら、沈んでからが勝負です。
三大流星群は、しぶんぎ座(1月上旬)・ペルセウス座(8月中旬)・ふたご座(12月中旬)。条件がよければ1時間に数十個。ペルセウス座は放射点が高く上がるので、夜通し狙えます。
惑星
星のなかでとびぬけて明るいのが金星と木星です。空がまだ明るいゴールデンアワー〜ブルーアワーでも写るので、風景と組み合わせやすい被写体です。
金星は、夕方の西空(宵の明星)か明け方の東空(明けの明星)のどちらかにしか出ません。木星・土星は真夜中でも高く上がり、街明かりのある場所でも点として写ります。
惑星は望遠で大きくしても点のままです。無理に寄るより、広角で風景に添えるのが写真としては近道です。
ここで説明した構図と光の読み方は、すべて「撮りごろ」アプリがあなたの場所・日付で自動計算します。時刻を調べ、方角を確かめ、構図を重ねてシャッターまで。
光の見当がついたら、次はいよいよ撮影です。
→ ② 撮る(撮りごろカメラの仕組みとコツ)